【映像制作・動画編集】フリーランスのクライアントワーク術
クライアントワークに限らず、ビジネスを通してやることはたった1つです。
小手先なテクニックなどはありません。
まず相手にどれだけ価値を提供できているか考える
クライアントワーク含め、ビジネスにおいて大切なのは
どれだけ相手に価値を提供できるか
です。
これさえ追求して高いレベルで実践できればあなたはクライアントからは良い評価をいただけるでしょう。
なぜならビジネスの本質は「どれだけ相手に価値提供できたか」によって決まるからです。
価値提供した量 = 貰える対価 = 相手の満足度
こういった式で表すことができます。
つまり相手に多くの価値を提供したら、それだけ相手は満足しますし貰える対価も増えます。
じゃあ、すぐに映像制作に動画編集において細部までにこだわって、
寝る時間も削って
制作活動をしたら、多くの報酬がもらえるようになるのかというとそうではありません。
もちろん制作活動において細部にこだわり、作品の質を上げることは重要です。
ただそれが自己満足のこだわりだったらどうでしょう?
例えば、
- 制作活動に夢中になりすぎてクライアントとのコミュニケーションを怠ってしまった
- 細部までこだわったがそれは相手が別に望んでいなかった
- 細部までにこだわるあまり、納期が遅れてしまった
こういったことが起こると、いくら制作物が良くても、クライアントは満足かというと不満が残るはずです。
先程も述べたように、ビジネスの本質は
【どれだけ相手に価値を提供できるか】
です。
クライアントワークに置き換えると、
どれだけクライアントに価値を提供して、満足してもらえたか
に限ります。
ここで述べていることは、特別なことではなく至って普通のことですね。
では具体的にどんなクライアントワークが必要なのか、求められるのか解説していきます。
これから書くことはすべて実体験に基づいたものなので、参考になれば幸いです。
相手を不安にさせたらゲームオーバー
相手を不安にさせたら試合終了です。
なぜなら一度上がった期待値を下げるのは難しいからです。
クライアントはあなたと仕事をすることを選んだ時点で一定の信頼を得ています。
なのでクライアントは「あなたなら大丈夫だろう」と少なからず思っていてくれています。
つまりあなたは信頼されているのです。
しかし
- 連絡を返すが遅くなった
- 初校の提出が予定より遅れた
- 自分の都合で納期が延びた
上記のようなことやってしまうとクライアントは不安になります。
この不安というのは下記のようなものです。
- このクリエイターはちゃんと納品してくれるのか
- このクリエイターは満足のいく作品を作ってくれるのか
- このクリエイターは大丈夫なのか
不安で収まればいいですが、クライントは人間なので不安がイライラに変わったりします。
イライラになるとクリエイターであるあなたのパフォーマンスにも大きく関わってくるので注意が必要です。
スピードは正義
では相手を不安にさせないためにどうしたらよいのかというと
とにかくスピードを意識することです。
これは経験上間違いありません。
スキルあるなし関係ありません。
なぜなら、早いというだけでクライアントの期待を良い意味で裏切ることができます。
例えば、下記のような対応をしてくれるクリエイターはあなたはどう思うでしょう?
- 返信がはやい、毎回10以内には返ってくる
- 初校の提出が予定より早い
- 納品は予定日よりも早い
少なからずこのクリエイターは仕事が早いと思うでしょう。
【早い】というのはクライントワークの中ではとても重要な武器なのです。
早いとクオリティが上がる
スピードを意識して取り組んだら、制作物のクオリテイが下がるのでは?
と疑問に思うかもしれませんが、そんなことはありません。
逆にクオリテイは上がります。
なぜならトライアンドエラーをする回数が増えるからです。
でもそうしたら自分の作業が増えて時給が低くなるのは?
たしかに、トライアンドエラーをするということは、その分作業量は増えるかもしれません。
しかしそれは、あまりにも短期的な目線でしか考えられていない証拠です。
「これ以上作業すると値段の割に合わないので、無理です」
こういって取引を終了することもできます。
しかし、それと同時にいくつか失います。
- あなたへの信頼
- そのクライアントからの新たなご依頼
- スキルアップの機会
などでしょうか。
もし中長期目線で考えた時に、プラスになるのであれば
なんでもかんでも時給思考で考えるとチャンスを失う可能性があります。
手を抜いたら一瞬で相手にバレる
あなたが制作物に対して手を抜いたかどうかは簡単にバレます。
相手が映像や動画に対して全く知見がなければ別ですが、ある程度発注をしたことがあるクライアントは目が肥えているからです。
なんども発注をしていると最低限これくらいはできるだろうとというのも予想がつきます。
なのであなたの制作物がクライアントに与える印象は次のとおりです。
- これは酷い。完全に手を抜いている
- 最低基準の仕上がりだな。(手を抜いているな)修正を出すか。
- おぉ!いい感じだ。(期待通りだ)
- 素晴らしい!!(期待以上の結果だ)
わかりやすく例えると上記のようになります。
極端ですが、最低限の仕上がりを超えた状態仕上げないと、クライアントからは手を抜いていると思われます。
例え、あなたが手を抜いたつもりがなくてもクライアントにそう思われていまったなのならアウトです。
なのでこの場合はシンプルで、スキル不足なので自分の基準を上げるのみです。
手を抜いていると思われないためには、
自分の基準を高いところに設定しておくことです。
自分の基準が高いと、最低限そのラインを超える成果物を仕上げることができ、
結果的にクライアントの期待を超えることができます。
自分の基準は日々の勉強によって上がっていくと思いますので、継続して学習をする必要があります。
提案をして熱量を示す
熱量が無いと良い制作物は作れません。
この熱量というのはクリエイター側ではなく、発注者側にも必要です。
クライアント側の熱量がなければ、クリエイターは「これくらいで いいでしょう。」
というものを納品します。
なので発注者側は、熱量高く取り組む必要がありますし、もしクリエイター側に熱量が感じられないなら、同じ熱量になるまで引き上げないといけません。
発注者側の熱量が高いのに、クリエイター側の熱量が上がらないのならそのクリエイターは切るしかありません。
逆に言うと、熱量がないクリエイターは切られる可能性が高くなります。
熱量を示す行動としては以下が考えられます。
- 制作物の質が高い
- コミュニケーションで提案をする
- 即返信などのスピードで示す
特に提案の部分は発注者側からすると、正直嬉しいです。
気づけなかった部分に気付く可能性もありますし、
新たな視点を発見できる機会になるからです。
提案の内容は多少間違っていても構いません。
クライアントは、提案するほど真剣に考えてくれている【その情熱がある】
ということが嬉しいのです。
まとめ
クライアントワークで求められることは最低以下の3つです。
- 相手を不安にさせない
- 制作物に手を抜かない
- 提案をして熱量を示す
どれも当たり前のことですが、忙しくなったり調子が良いときほど忘れがちなことです。
上手く行っている時ほど、自分に自問すると時間を設けるとよいでしょう。
「自分はどれだけ相手に価値を提供できているのだろうか」と。
今回は以上です。